内向型人間の生きる道

内向型人間の生き方として考察した事を書いています。

最近、見て感動した二つのドキュメンタリー

① U-29 遺品整理会社社長

この方は女性で、現在遺品整理の社長業を一人で行っている。この女性は岡山出身で受験に失敗し、大分の大学へ進学、就活するも100社失敗し介護職に就くが重労働で一年で退社。その後、遺品整理会社の正社員になり、亡くなった方の想い出を整理するこの仕事にやりがいを見出す。最初、介護職員になった時、「自分が人生を全うしていない」という気持ちに強くなったみたいだ。そしてこの仕事について思うようになったのはこういう思いだという。「一人一人の人生がすべてウソ偽りなく尊いものだと思う。将来の事は実はまだ未定です。ただこの仕事を始めて自分は一日一日を大切に生きなければならない、と誓うようになった」と。

もがき続けた先にあったのは、意図せざる自分のやりがいが持てる仕事と同時に、人生をより深く味わう意義だった。

② キミの事聞かせてよ~木原雅子の出張授業~

学級崩壊で授業が成り立たない学校をおとづれ、それを成り立つようにするため出張授業を行っている木原雅子京都大学教授。今回おとづれたのは宮崎の中学校だった。先生に暴言はいたり、集団になるとからかいがエスカレートしたりが多発していた。

木原さんがこの出張授業を始めたのは苦い過去があった。過去に若者のエイズ性感染症が増加した時に学校に訪ねて集団の予防授業をしても全く効果がなかったのだ。またある生徒から「私は体が大人だけで気持ちは子供だからコンドームはつけなくてもいい」と言われる始末。そこでまず、生徒一人一人と向き合う授業を始めた。

まず、グループごとに学校に思う事やイライラする事などを話してもらった。そこで聞きたいのは建前ではなく、本音だった。するとわかったのが「先生を攻撃したのではなく、集団に外れないように先生を攻撃している」という事だった。その先生に向けてるベクトルを違う方向に向ける事。ただし、そのベクトルが子供同士になるといじめが多発してしまう。そこでお互いの考えをより知る事が必要になってくる。そうする事で空気の読みあいではない、本当のクラスの信頼関係を作っていくのだ。

次に木原さんは思春期のホルモンのバランスでイライラしやすい時期である事を説明。その次に仲良しグループを分散したチームを作り、そこで「良い友達」、「イライラする時はいつ?」などといった課題を本音で話し合いグループで担当していく。ある子どもの答えをからかった瞬間、「まあそれも一つの考え方だよね」と女の子が言った。確実に成長してきている。

また個別のコミュニケーションをとるために小テストを作った。その解答をするなかで一人一人とコミュニケーションをとった。すると思わぬ副産物が出来た。悩みや困った事を答案用紙にかくようになったのだ。そして先生方も参加するようになり、目立たない子ともコミュニケーションをとるようになった。

クラスは落ち着きを取り戻し、授業がスムーズに運行するようになった。最後にこの授業を受けた先輩からのメッセージを流し、過去と将来の自分に向けて手紙を書く授業を行った。「自分が子供たちに教えた」というより「子供たちの中にある物を引き出したんです」そう木原さんは微笑んだ。

人を育てるには、一人一人と向き合う事がいかに大切か、それは子供だけでなく社会でもそうなんじゃないか。とこのドキュメンタリーを思った。