内向型人間の生きる道

内向型人間の生き方として考察した事を書いています。

ガケ書房の頃を読んで~生き方のヒントが詰まっているように感じた~

この本は特に若者に読むべき傑作というべき本だと思う。

著者の山下さんは幼少期から少し変わった言動をする子で高校を卒業した後、単身東京に向かう。

そこで出会った友人と共に「ハイキーン」という雑誌を創刊。以後、編集部、印刷工、営業を経て書店という天職に出会い、現在に至る。

20代の時に「自分が一生やっていく仕事とは何なのだろう?」こういう疑問を持っていた著者は紆余曲折を経て、古本屋のオープニングスタッフになり、自分の価値観を表現できる書店を天職に見出す。

自分の書店を持つ時もそれまでのレジ経験や営業経験が活きている。著者の行動力が全てのちの結果につながっているのだ。

個人的に好きだったのは売り上げが伸びない時にアルバイトを募集した話だ。

その三種三様の個性がそれまでにない視点を書店にもたらす事で書店が変化していく様は良質の映画を見ているようだ。

また小沢健二友部正人といった有名アーティストとの交流も面白い。これも著者が独自のセンスで行動し、縁を持ったから実現したことである。

あと同時にシビアな書店事情も描かれているがそこに関してもこれからもし自由業といった職業を目指す人には参考になるような事が書かれていると思う。

今年度、読んだ中で一番の傑作書物だった。これは一人の男だけでなく様々な人々の人生模様を切り取った物でもある。「書店とは何か?」その答えとなるラストのセンテンスが素晴らしい・・・・